HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2004/05/29

Davidson, 1977, "Reality without reference."

"[This article] contends that how a theory of truth maps non-sentential expressions on to objects is a matter of indifference as long as the conditions of truth are not affected. The question what objects a particular sentence is about, like the questions what object a term refers to, or what object a predicate is true of, has no answer."

2004/05/27

うまく寝れない.変な時間に目が覚めて寝れなかったりする.4時くらいからおきだして仕方ないからゲーム理論少し.囚人のジレンマやら.気持ち悪くなるが押して学校に,授業中11時から15分くらいは起きてられなかった.しかし,今更論理主義決着がついていないとは何の謂いか.らふぉれで飯食って本借りて帰る.

吉原真理,『アメリカの大学院で成功する方法』中公新書1732.

まあ,ストレートな題名だが,どっかで見かけてから買おうと思っていたのだが,偶然通りがかった図書館の文庫コーナーにばっちりおいてあったので素早く借り.結構仮借なく厳しいことが書いてある.俺みたいな比較的準備もビジョンもましな者ですら,臆さざるをえない.学部で一年行く間に,様子をみるしかないなあ.

小平邦彦『僕は算数しかできなかった—私の履歴書』1987年,日経サイエンス社.

小平は陽で藤原は陰だとか誰かが言ったが,結構どっちも陰のように見える.

2004/05/26

Martine J. Osborne, 2004, An Introduction to Game Theory, Oxford.

何の因果かゲーム理論をやることに.認識論を形式的にやるという点では,やはりこういうのによく親しまなきゃいけないだろうな.

"1 Introduction," (1.1 What is game theory? 1.2 The theory of rational choice, 1.3 Coming attractions: interactions decision-makers)

藤原正彦,『若き数学者のアメリカ』1977年,新潮社.
藤原正彦,『遥かなるケンブリッジ—一数学者のイギリス』1991年,新潮社.

洋行物は面白い.朝永振一郎の日記,出隆の日記も面白かった記憶がある.間もなく自分がまさに洋行するからであろうか.若い頃ミシガンアナーバーで陥ったノイローゼの記述など参考になる.色々これまでの経験,他人からの知識を総合するに,人間関係がまず第一である,ということであろう.人間関係さえうまくいっておれば,後は自ずからついてくる.漱石の洋行の記録でも読もうかしら.

しかし勉強もせずに読んでしまうとは.電車での読み物として最適だったのに,だめだなあ.
他なんかこういうの探そう.

2004/05/19

高橋しん『最終兵器彼女』1~7, 小学館.

年金学生の支払い控除申請に市役所に.
帰りに満喫に行って読んでくる.

とりあえず2,3回は泣く.俺がセンチメンタルを排するのはもちろん同族嫌悪だからかな.

リアリティモニタリンク?とは,実際に行なった行動や知覚なと?によって生し?る外的な出来事の記憶(外的記憶)と,想像や思考によって生し?る内的な出来事の記憶(内的記憶)とを区別することて?ある(Cohen,1989).
ここ

ヒトの意識が生まれるとき, 大坪 治彦.

2004/05/17

「17 徳性をデザインし直すこと」
「17.1 倫理学を自然化することは可能か?」「17.2 公募の審査」「17.3 道徳的応急手当への手引き」
「18 一つの思想の未来」
「18.1 生命の多様性をたたえて」「18.2 万能酸: 取扱注意」

おおついにいちよ読み終わった.もちろん荒すぎる.これはちゃんと自家薬籠中にしなければならない.うむ.俺は何の専門家になるべきなのか.UCLAが行き先というのは最適なのか.だってばlinguisticsよりbiology, psychology, に興味があるしSan Diego がやっぱすごいし.philosophy of science やるなら Irvine のがよかったかも?まあ,LAで十分ですが.

監訳者あとがきはひどくじれったく感ずるものだった.いっそもっと思い切り間違ったドキュソであってくれれば,もっと悪し様に非難できたのに,とすら思う.

先週金曜日,O場は臨床哲学の演習に参加して,「都市を微分する」だとかどうとかぬかす論文を糾弾したところ,反論の集中砲火にあい,それを全く斥けるものの,終にはさもそのような論点はなかったかのように,又いつものように夢見がちな知と戯れれる哲学ごっこにW氏を筆頭に興じていたそうだ.

唾棄すべき現状であろう.O場はただ,
「Wは非常に頭がいい.その使い方を誤ったのだろう」
と診断した.某全国紙書評委員大先生ですらこの体たらくとは.やはり逃げ出すが吉だな.

起きて学校.12時45分くらいには着く.3限授業アーペル.よく判らん.一番前だが眠る.4限カント演習.2度もあたる.予習していた分が足りてよかった.あまり残らず帰る.まだ合格通知がもらえずぶちぎれる.美学のT氏も不満を.人科のA氏はもらってるらしいのに.

デネット本.
「13 ダーウィンに心奪われて」
「13.1 知能における言語の役割」「13.2 チョムスキー対ダーウィン: 四つのエピソード」「13.3 数々のナイス・トライ」
「14 意味の進化」
「14.1 真の意味を求めて」「14.2 二つのブラックボックス」「14.3 抜け道ふさぎ」「14.4 未来への安全な移住」
「15 皇帝の新しい心などの寓話」
「15.1 王様の剣」「15.2 トウシバ図書館」「15.3 幻の量子重力コンピュータ: ラップランドからの教訓」
「16 徳性の起源」
「16.1 多より成る一?」「16.2 フリードリッヒ・ニーチェのなぜなぜ物語」「16.3 貪欲な倫理学的還元主義の若干の変種」「16.4 社会生物学: 良いと悪い,善と悪」

二日酔いで何もできない一日.昼間寝すぎてまだ眠れない.体に悪いよ全く.よる体調が戻ってきてからやっとカント予習.きついなあ.そろそろ寝よう.

今日の英単語.
(学校とかで)integration: 人種無差別に教育.

2004/05/14

午前は散髪に行って,そこから同志社にucの説明会に行く.
およそ二時くらいから始まって休憩を挟むも5時半くらいまで説明.説明する人もへろへろになるよそら.かなり多岐にわたって痒いところにての届く説明会.ありがたい.cultural adjustment していく中,精神的に波がくるよという学術論文まで紹介される.

visaは複雑.忘れないうちにメモ.

UCにI-20送らないようメールすること.もし届いたら返しにいくこと.
語学学校からI-20をもらうこと.
大使館でF-1申請の際に,UCのacceptanceもくっつけて一年分もらえるように試してみること.
hausing はよしろ.
語学学校申し込んでI-20はやもらうこと.
旅行する際はEAP officeにいってサインをもらうこと.さもなくば再入国できなくなるかも.
bank account が便利.
100ドル持つことなぞありえない.
ATMには気をつけろ.

うむ.どうすんべ.

人科O先生ところのA氏はBerkeley駄目だったらしく,SDに.「サールダメだった」と出会い頭に.O先生の英語講座があるかも.混ぜてもらえるようお願いしておく.

帰って飯食って,調べようとしたが気付いたらテレビ見ながら寝ていた.野球の結果もまだ知らない.

2004/05/13

Pinker, "9 Baby born talking??describes heaven."

Cook and Newson, 1996, Chomsky's Universal Grammar??An introduction, 2nd, Blackwell.

Structure-dependency

Nature: a principle common to the syntax of all languages

Definition: operation on sentences such as movement require a knowledge of the structural relationships of the words rather than their linear sequence

Example (Chomsky, 1980a):

(1) Is the man who is tall John?
(2) *Is the man who tall is John?

Gloss: question formation in English involves moving the auxiliary from the main clause to the front; thus making (1) grammatical and (2) ungrammatical

Extension: Chapter 6 deals with movement in detail

Source: Used by Chomsky in many places, e.g. Chomsky, 1971; 1980a; 1986a; 1988)


The Head Parameter

Nature: a parameter of syntax concerning the position of heads within phrases, for example Nouns in NPs, Verbs in VPs, etc.

Definition: a particular language consistently has the heads on the same side of the complements in all its phrases, whether head-first or head-last

Example:

English is head-first:
in the bank: Preposition head-first before the complement NP in a PP
amused the man: Verb head-first before the complement NP in a VP

Japanese is head-last:
私 は 日本人 です (I Japanese am): V (です) head-last in a VP
日本 に (Japan in): P (に) head-last in a PP

Extensions: X-bar syntax in chapter 4

朝,起きると8時59分で大慌てで学校へ向かう.先週休んでいたので今週は休めない.およそ30分の遅刻で到着.雨がもう降り出しており,それだけならよいのだが,湿度は高く,衣服が肌にまとわりつく.不快指数高し.

デネット本.
「11 控えめな論争」
「11.1 無害な異説たち」「11.2 三人の敗者: ティヤール,ラマルク,方向をもった突然変異」「11.3 誰のためになるのか?」
「第III部 心,意味,数学,そして徳性」
「12 文化のクレーン」
「12.1 猿の親戚がミームに出会う」「12.2 身体の乗っ取り屋の侵入」「12.3 ミーム学は科学として成り立つのか?」「12.4 ミームの哲学的重要性」

大著も大著だよな.この邦訳は二段組で700ページを越えてくる.しかもどこを開いても知らないことだらけでためになるとは.邦訳はまあ,ダメポらしいから.ペーパーバックをまたそのうちかおっと.デネットの本だけでも全部読んで持ち帰ろうかな.

2004/05/11

江上生子,『ダーウィン』人と思想66.
「I ダーウィンの歩み」
冒険の夢,「進化」の旅へ,進化理論をうちたてるまで,人間ダーウィン.
「II ダーウィンの進化論」
進化論と『種の起源』,発生・遺伝・進化,ヒトとは何か,世界への視野,おわりに.

Pierre Hassner, Violence and peace: from the atomic bomb to ethnic cleansing, 1997, Central European University Press.

ふとした思いつきで,ethnic cleansing と蔵書検索をかけて借りてきた.ジャーナリストの本を期待したのだが.この人は?いわゆるポリサイとかそういう関係の人だろうか.帰ってからamazonやらググッたりしてみると,結構有名人のよう.intro と第一章少し読んでみる.フランシス・フクヤマとかハンチントンとか,やはり政治学.第一章ではカントのewigen Frieden が出てくる.最近よく読まれているとして先学期チョイスしたI先生の判断は正しいのだろう.

しかし何なんだこの本.index に ethnic cleansing の項目がないじゃないか.ぶーぶー.明日すぐかえそっと.

2004/05/10

網野本.
「4 周防の無縁所」「22 未開社会のアジール」「23 人類と「無縁」の原理」「解説 「文明」のあやうさの実証」(笠松宏至)

第一印象としてはあんま面白くなかった.がんがんとばして結論部を読む.いずれ面白いと思ったりするのだろうか.

デネット本.
「8 生物学はエンジニアリングである」
「8.1 人工的なものについての科学」「8.2 ダーウィンは死んだ—ダーウィンよ永遠なれ!」「8.3 機能とスペック」「8.4 原罪と意味の誕生」

昔々,精神も,意味も,過ちも,機能も,理由も,そして生命も存在していない時代があった.こうしたすばらしいものは,今ではすべて存在している.どうしてこれらすべてが存在するに至ったのか,それを語ることができなくてはならない.271.

本当に興味深いと言えるほど複雑なものはどんなものも,実在的本質を備えることなどできないだろう.273.

「8.5 チェッカーをするコンピュータ」「8.6 人口品の解釈学,あるいはリバースエンジニアリング」「8.7 メタ・エンジニアとしてのスチュアート・カウフマン」
「9 質を求めて」
「9.1 適応主義的思考のパワー」「9.2 ライプニッツ主義パラダイム」「9.3 制約のものとでプレーする」
「10 がんばれカミナリ流」
「10.1 オオカミ少年?」「10.2 スパンドレルの親指」「10.3 断続平衡説: 前途有望な怪物」

なんかbloggerの雰囲気が激変しているな.これは俺にメリットあるかな?コメントが残せそうやな.
むむ.今日帰ってみたらair-mailで願書が送付されたとの手紙が来てた.合格はまだかよ.
でももうすぐのようやな,合格通知も.そろそろこのblogもpublicなものにしようかと.いまだこれを知るものは数名か.近況報告として使おう.

住むとこを決めないと.

2004/05/08

安野モヨコ,『シュガシュガルーン』KCデラックス.
『ハッピーマニア』1, 2.
『ナルト』20, 21, 22.

森永あい,『まにあってます!』1. 角川書店.

シュガシュガルーンいいね.俺は21歳だが.
ところで今日の朝日夕刊に神野慧一郎氏の野田又夫追悼がある.読者を想定していない書き方だよなあ.ちなみに藤沢令夫も死んだんだよな.まあ,別に見たこともないが.

2004/05/06

「6 デザイン空間における現実性の織り糸」
「6.1 デザイン空間におけるドリフティングとリフティング」「6.2 デザインゲームにおける不可避の一手」「6.3 デザイン空間の統一性」

「II 生物学におけるダーウィン流の思考」
「7 ダーウィンのポンプに呼び水を入れる」
「7.1 ダーウィン時代の未開拓地に戻って」「7.2 分子進化」「7.3 ライフゲームの法則」「7.4 永遠回帰(永久反復)—土台のない生命?」

「Ronald de Sousa は,...「ネットのない知的テニス」という印象的なたとえを用いたが,私もまた今の今まで理性的判断というネットがきちんと張られていることをコメントや疑問なしに想定してきたことを認めるのにやぶさかでない.しかしもしあなたが本当に望むなら,ネットを下げることはできる...「君が言っているのは,要するに神様はアルミホイルに包まれたハムサンドだってことだ.そんな神様は尊敬するに値しないね.」するとあなたは,自分のサーブにそんな馬鹿げた含みがあるという主張を私がどうやって論理的に正しいと証明できるのかを知りたいと言って,ボレーを返してくる...道理がまだ自分の味方をしている時にも本当に道理を投げ捨ててしまいたいと思うかどうかを.よく考えてみるべきだ」211.

2004/05/05

「4 生命の系統樹」
「4.1生命の系統樹はどう視覚化したらよいのか?」「4.2 系統樹の種を色分けすること」「4.3 回顧的戴冠: ミトコンドリア・イヴと姿の見えない起源」「4.4 パターン,過度の単純か,説明」
「5 可能的なものと現実的なもの」
「5.1 可能性のグレード?」「5.2 メンデル図書館」「5.3 ゲノムと生体の複雑な関係」「5.4 自然化された可能性」

Peter Little, 402, 「遺伝子の書」(Nature)
Alastair I. M. Rae, 401, 「波動と粒子とフラーレン」
Erik Asphaug, 402, 「弱者生存?小惑星は一枚岩ではなく瓦礫の山だった」

第22番染色体の遺伝子の数は1000個程度.塩基は3340万個程度.

網野善彦『無縁・公界・楽 日本中世の自由と平和』[増補] 平凡社ライブラリー.
「1 「エンガチョ」」「2 江戸時代の縁切寺」「3 若狭の駈込寺—万徳寺の寺法」

2004/05/03

Harold McGee, 「風味について考える」400.
Max Schulz, 「シリコンの道は,もうお仕舞い?」399.
Frans B. M. de Waal, 「文化霊長類学は成熟をみた」399.
『nature news & views 2 知の創造』2000.

デネット,『ダーウィンの危険な思想』
「3. 万能酸」
「3.1 初期の反応」「3.2 宇宙論的ピラミッドへのダーウィンの攻撃」「3.3 デザイン集積の原理」「4.4 研究開発の道具: スカイフックかクレーンか」「3.5 誰が還元主義を恐れているのか?」

『文芸別冊 安野モヨコ』2003年,河出書房新社.

2004/05/01

4/29日付のHerald朝日でThe Da Vinci Codeに関する記事を読む.去年からすごく売れてる本だ.720万部売ったとか.りさたん(w)の比じゃねえな.しかし目を引くのは,イエスがただの人間だった,と述べるこの本が驚きをもって迎えられている点だ.ある程度教養のある人間にとってはそんなことは当たりまえなんだろうけど,まあ,お国柄かなあ,信仰厚い国てことをまたも認識.

Seale, "Taxonomy of illocutionary acts," in Expression and meaning, Cambridge.
Syntactical なというか生成文法に即して分析を行うあたり感じ入る.英語が平易だから読みやすいなサールは.