HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2005/07/30

日記

久しぶりに大学のやつと会うということで,夜の九時にどこぞの駅に到着.でぽつぽつと文学部での数少ない友人達がぱらぱらと集まったのでそのまま飲み屋に.子どもが生まれて幸せなやつもいれば,生まれそうで不幸なやつもいたり.まあなんにせよ,四方山話で,出自が悪いだの,最低だの,お前は国費をもらいながら向こうで何を遊んどるんだ,などいろいろ言われたり.

二次会はスカ島の家でビールなどでまたまったりと.そうこうしてるとどういうわけか加州からやってきている某ハーフとかも参上して日米下ねた交流が始まると,俄然おもしろいがさして普段と変わらない光景だなあとか思いながら夜は更けていったわけだ.

翌日僕は昼まで「奈緒子」などを読みながらだらだら過ごして,ヨドバシで外付けHDを買って帰った.そのごハードディスクにN川家で音楽を入れまくって遊んだりびっくりドンキーに生まれて始めていったりした.

しかし,『奈緒子』なかなかおもしろいが,マラソンで漫画を書くというのは難しいだろうと思ったりもする.基本的にすべて人間ドラマになってくる.

今日は勉強をしよう.

2005/07/26

カテゴリー

でRussellのPOM読んでいてgenus, speciesとindividualsが出てきたから,これはprimary substancesとsecondary substancesどっちがどっちだったっけなあ,と思って哲学思想事典を紐解いてみた.

すると,第一の実体という項目があって,「生物の個体を表示する.この人やあの馬が例である.」とあってなかなか分かりやすかった.

しかし続いて,「性質,量といった存在の規定性の内属する基底であり…一般者が述語される究極の主語の位置を占める」とあり,何がなんだか.「究極の主語」とはかなり唐突な感じがした.まあちゃんと知ってる人にとってはそうでもないんだろうが.

僕は結構哲学史が好きで,コピーロボットがあれば勉強してもらうのに,とよく思う.何か一時代くらいは半ば専門くさい部分を作りたいと考えてる.全部やるには人生やることが多すぎるのでやはり一時代だ.倫理も大いに勉強してみたい.

なんか人がやってることが賢そうに見えても,まあどうせこの人生でやるのは無理だ,と早々にあきらめるのが大人になっていくことだ,とは誰が言ったっけか.でも実は,こう,文化的な興味から,**デガーとかも読んでみたい気はする.あと,文化人類学的?進化論的?な興味は大いにある.言語を操ったり思考出来る生物がいったいどう進化発展すれば,2chとか現代思想とか,そういうぐっちゃりとした現象が生じてくるのか.血液型占いとかも気になる.

いくらでも言葉を羅列して文法的な文を生成出来る,という僕らの能力はポイントに違いない.そして,単語レベルの意味論をもっとしないといけない,というMay と Higginbotham の言うことはあってるに違いない.脱構築とかオレオレ詐偽とか臨床倫理とかエログとか,そういった単語は次々作られては,淘汰され,うまく複製が残り増殖していけば,しばらくのスパンは繁栄して,とかいってるとやっぱりミーム学かよ.うーんまあ人間の活動はどれもそういう節はあるに違いない.しかし,時間があると妙にくだらないことをかきたらす傾向があるな,オレ.

The Principles of Mathematics

が届いたのでそれをつらつらよんだりすると1日ははや終わる.きちんとした文献読解は大事なのだがそろそろこんなんばっかりしてんと,新しいこともしないといけない,という焦りが出てきた.最先端であること,はサンプルペーパーに必須の条件なのに,なんとも先が見えなくなってきたのだ.結局なんかチョムスキー流GB理論,ミニマリストプログラムと形式意味論の中途半端なサーベイみたいになってしまってどうしようもない.

argumentation と大きな見取り図を描くことならargumentation の方がきっと大事なんだろうな,と思うこの頃.とにかく,しっかり勉強しないと.

2005/07/23

万博

に明日行こう.との誘いに乗り込んだのがbbqを河原でしてスイカマンが多数発生していた18日か.それから四日が経った.驚くべきことは,その間今日も含め勉強をほぼしていないということだ.ウウムすごい.貧乏性の僕は単語を覚えたりしないと落ち着かない気分になるのだ.でも今日もほぼ何もしなかった.漫画を読んだり,ネットをしたりして過ごした.

明日からはまた通常営業に戻ろう.でも駅員に切符代を払わないといけなかったり,チャリがパンクしていたり,ipodを回収しにいったりしないといけない.少々はめをはずしたせいで何かと雑用を自ら増やしてしまった.ううーん.

とりあえずon denoting でも心落ち着けながら読むべきかしら.

2005/07/22

関空顛末

友人の日記を読んでいて,帰国したお話を読むと,なかなか感動的な仕上がりだったので,僕の帰国はどんなだったけな,と振り返る次第.

関空について荷物を取り出して,ついに上陸.とはいえ僕には出迎えはないので,ごろごろと一人で荷物の山をカートみたいなんで運びながら,母親と連絡を公衆電話で取った.そのあとシャトルバスで帰るべくバスのチケットを買ったがなんか二三時間待たなければならないことが分かり,どうしていいか分からなくなる.コンビニが地下にあるようなのだが,荷車はそこまで進めない.僕は荷車をなんかサービスカウンタ的なところに置き去りにしてローソンにいった.ハンターハンターでも読んで時間をつぶそうと思ったが,コミックスもおいてなく,ただカルピスウォータを買って飲んだ.結局そこいらのイスの上にただ寝転がってバスを待った.chomsky のminimalist program なんかを読みながら少し時間を経過させると,飯でも食っとこうと思ってこれまた一人で飯どころを探した.ごろごろごろごろ進み,普通の定食屋の前に荷車をおきながら,ネギトロ丼を食べた.客も僕の他に一人しかおらず,なんか静かだった.そのあと本屋に行こうと思ったが結局荷車では本屋のあるフロアに入れず断念.仕方なくただバスがくるのを待った.

バスに乗り込むとそのまま寝た.飛行機ではほとんど寝れなかったし,そもそも期末テストと送別会で一週間ほどあまり寝てなかった.変な汗をかきながら起きると,だいたい奈良辺りを走行していて,徐々に家に近づいていった.木津辺りを通過して,バイパスに乗って,地元の市役所前を通るあたりは結構テンションが上がった.おお,なんにもかわってねえ,でも回転寿司屋が変わってる.とかで.

地元の駅に着くと,もう夜の九時とか十時だったと思う.大学生がバスを待ってたり,サラリーマンがチャリで帰ってたり,としばらく非日常の光景に見とれていたかと思う.再び母親に公衆電話で連絡を取って迎えにきてもらう.その間,ぼくはぽつねんと駅前に異様な荷物を抱えながら立っていた.母曰く,僕はなんにも変わっていなくて,デパートに買い物に行った帰りのようだ,とのこと.はせいちで勝手に改蔵とエデンを買って帰った.エデンはいつもながら面白かった.

だいたいこれが帰国のあらましか.ふむ.やまなしおちなしいみなしということで.しかしひと月ほど立って,もはや感覚はすっかり日本のものになれた.電車に乗るとか,すべてが新鮮だったが,もうそうでもない.

2005/07/18

オンラインゲーム

どころかゲームも何年もしていなくて,おそらく一生する暇もないんだろうなあ,とか思いながら過ごしているんだが,それはさておき,なんか偶然いろいろネットでff11とか信長の野望をしている人たちの日記とか,なんか,ギルの現金取引とそれを商売にしている人々の問題とか,それに対抗して抗議デモ活動をしている人たちとか,それに反発する人たちとか,いろいろ,なんだかおもしろくて時間をつぶしてしまったが,もちろんこういう社会でのトピックは社会学的にも認識論的にも面白くないわけはない.自治警察みたいなんがいつの間にか出来上がったり,示威運動を興す人々の集団が出来てきたり..しかし基本的には,もうすでに僕らが獲得している概念とかを再利用しているだけなんだろうな.

ところで,空談師僕は面白いと思っていたのにすぐに打ち切りっぽかった.あんま人気なかったのかなあ,とどうでもいいことだが.

2005/07/16

論文

I dug up the piles of papers to look for "on denoting" and found a few pieces looking somewhat interesting.

Higginbotham, 2002, "On linguistics in philosophy, and philosophy in linguistics" in Linguistics and Philosophy 25.

This is kinda fizzling out. He does not really give a good reason to believe that the development of linguistics helps us solve metaphysical problems. I share his view, but there is no argumentation for it. Nor this paper gives a collection of real examples of such interactions. Well, maybe he presupposes the readers of the journal know the subject pretty well.

Ruth Manor, 2001 "On the overlap of pragmatics and semantics" in Synthese 128.

I have no idea why I printed this out. Did I randomly look up 2001 Synthese? Why 2001? Anyway, this is also a quite methodological piece. The funny thing is the way in which Bar-Hillel depicted the relationship between semantics and pragmatics; "Semanticists can continue to use pragmatics as its garbage can". Well put. At any rate what the author says is very important, if not interesting. As I looked it over, I was thinking of the possibility of a subject, evolutionary semantics, which studies how semantics (that is about somewhat abstract rules and principles) have developed from pragmatics. Cuz probably people somehow started using language before talking about its meanings. Mere speculation, though.

2005/07/14

"ON DENOTING"

MIND centenary special issue on "on denoting" を早く読みたくって,まだかなまだかな,と待っていて,もうでるだろと思ったら,今月は違うくって.なんかどうも10月くらいに出る模様.卒論にもサンプルペーパーにもギリギリまにあうか位の感じか.卒論には間に合うか.

地理的な要因も大いにあるだろうが,僕の知る限りでは,ラッセルとか二次元主義とかいうのはかなり熱いようだ.クワインがはやらなくて,ラッセルがこんなにはやるのは,おそらく,結局ラッセルがやったようなことがうまくいったからなのかもしれない.ラッセル対ストローソン,logicans vs. ordinary language philosophers という図式は,もう歴史上のことなんだろう.そんな話も授業であった.というのも,言語学者の努力のおかげで,どうも形式意味論とかは全然通常科学科を果たし,自然言語が手なずけられる日もいつかはくるだろう.言語学の人たちが哲学をちゃんと勉強してきた,という事実は結構尊敬出来る.モンタギュがなんか始めたらしいぜといってはそれを見に行き,というような姿勢でどうも頑張ってきたようだ.Partee の手記とかでそういうことは知った.えらいね.工学部とか計算機学科での発展プリもすごいことになってるんだろう,僕は全く知らないが.とかまあ,ざっくり過ぎてなんも言えないんだが.

久しぶりに学校に行ったら,やや浦島だった.なんか新しい食堂が出来たり,他の人々の就職が決まったりしていた.就職活動をしていない院に行く,という人には,ロースクールに行けよ,とそそのかしたりした.おもしろいのは,米国の学部の哲学というのは,卒業してから弁護士とかになる人の行くところという節がなくもない.まじで,弁論述とか頭の動かし方を学ぶつもりの生徒が,いるようないないような,確かなことは言えないが.授業とかで,めちゃめちゃ頭が切れる連中は多分卒業後ロースクールに行って法律家になるんだろう.もしくはビジネスか.

僕はもし違うことをするとしたら,まず就職して二三年したらMBAを取りにいくと思う.そして卒業後年収一千万スタートだ.もしくは理系のPHDでなんかのディーラーとかになって,初任給一千万だ.と考えると,年収4万ドルスタートの哲学PHDの割に合わないこと合わないこと(APAの統計参照).教授になれば,年収10万ドル位のようだが,まあその辺で頭打ちかな?僕の今の金銭感覚では十分すぎる,が同じだけ苦労すれば医者にだってなれただろうに,とときどき思う.どっちにしたって,周りからずば抜けないと難しい.まあ,間違っているかもしれないが.

なんか悩める若者に本をうって小銭を稼いでるひととかはどれくらい稼いでいるのだろうか?