HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2005/11/22

論文

修正修正の日々.他にするといえばカントの演習の予習だけ.

第三節を大幅に変更.ついにはJohnson-Lairdなどにまで手を出す.よくない.つけやきばは.蛇足とならんか心配.しかし認知科学はおもしろい.

Bringsjord, et al. "In defence of logical minds"
Johnson-Laird, P. N. 1999, "Deductive Reasoning" in Annual review of psychology, 50.

知らなかったが,ピアジェが,人間は一階述語論理程度の演繹,推論能力を発達させる,という主張をしていたそうだ.そして,70年か80年代くらいからはどうも,そんなにうまく推論をしない,という実験が多数でて,ピアジェの主張は半ば捨て去られた,と.

今では,色々意見が出て,捨て去るではなく,どれくらいどんなふうに実際論理が備わっているか,ということが主眼である,といったとこだろうか.

4 Comments:

Anonymous 匿名 said...

>人間は一階述語論理程度の演繹,推論能力を発達させる,という主張をしていたそうだ.

はじめまして。それってどういう意味なんですか?教えてもらわなくてもほうっておけば勝手にそういう能力がつくということですか?

12:47 午後  
Blogger urbe said...

具体的にはどういう意味でしょうね.僕は専門外なので知りませんが,勝手にそういう能力がつく,ということを主張していたことは間違いないです.

命題計算プラス量化子の基本的な操作,と上記の論文には書いてありますが,ピアジェ本人がなんといったかは知りません.

Inhelder and Piaget, 1958 The growth of logical thinking from childfood to adolescence.

という本に書いてあるそうです.調べてみるのも楽しいかもしれませんね.

11:56 午後  
Anonymous 匿名 said...

なるほど・・・ありがとうございます。私自身も、ある程度、アプリオリに推論をする能力がないとなにもできないのではないかと考えていたので、ピアジェがそういうことを言っているというのは興味があります。彼って実験的な手法をちゃんと使って論じてますよね?子供が実在を理解するのは視覚ではなく触覚だ的なこともいってませんでしたっけ?

では、大学入試よい結果が出ればよいですね。

6:06 午後  
Blogger urbe said...

ありがとうございます.

そうですね.アプリオリかはわかりませんが,生まれつき推論を行う能力が備わっていることは間違いないでしょう.あとは,どれだけ,どういうメカニズムでそうか,ということが問題なのでしょう.

ピアジェについては全く知らないんです.

10:33 午前  

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