HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2006/05/18

「無限」に魅入られた天才数学者達


『「無限」に見入られた天才数学者達』
アミール・D・アクゼル,青木薫訳,2002年早川書房.
何 となく,近所図書館で借りて,何となく読んだ.ポップサイエンスの本で,カントールを中心に集合論の小話なんかを,カバラとかとからめながら.結構適当な 内容の本だと思うが,僕は数学よく知らないので,また,トリビアルでなくなるほど詳しくは作者が数学を説明していないので,まあそれなりに読めた.大体 どっかで聞いたことがあるような逸話を寄せ集めたような感じ.僕のように不明ならともかく,博識な人はつまらんだろう.サイモン・シンのフェルマー定理の 本のような,凄く面白い本ではない.ところで,カントールはかなりきてる手紙をラッセルに送って,ラッセルの自伝にそれが収録されているらしい.そして ラッセルは「この手紙を読めば,彼が人生の少なからぬ時間を精神病院で過ごしたと聞いても,誰も驚きはしないだろう」と評したらしい.ちょっと見てみた い.ラッセルの自伝はちょこちょこと図書館で気まぐれに拾い読みした記憶がある.あとラッセルの声ってネットで聞けるが,甲高くてやな感じ.