HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2004/06/10

久しぶりに人科に.バスの時刻なども忘れている.
I氏はマスターになっていて,そして実質院生がI氏一人だそうで,助手の仕事もこなされていた.卒論,というか研究発表の原稿やN教授の授業のレジュメなどもいただく.院ゼミO教授は現れるやいなや,早速担当の全訳が始まり,そのままえんえん7, 8ページ訳し続ける.そして一本論文が終わるや否や,次の論文へ.そして時間が来ると,あっという間にO教授は居室へ帰っていった.わお.寸暇を惜しむとはこのことか.院ゼミというものの正しい姿を見た.10ページは最悪でも進むんだな.全訳で!関係ない質問とかしたかったのにこれは残念.

次の時間はN教授の院ゼミ.見学さしてもらう.強烈な論文を読んでいた.記憶の直示?こういう人だったのか.知らなかった.寡黙な感じ.

そして暇つぶし本を借りて帰る.

小平邦彦『怠け数学者の記』1986年,岩波書店.