HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2004/03/11

デネット『解明される意識』
「11.5 書き込み(補填)対見出すこと」「11.6 認識飢餓の病理的欠損としての否認」「11.7 仮想的存在」「11.8 見ることは信じること: オットーとの対話」「12 資格を失うクオリア」「13 自己の実態」
少なくともクオリア以外は完璧に自然化できるとみた.うん.scattered mind とでもいうか,社会的構成物としての自己という発想はもっともだと思う.敢えて言うなら,誰かが死んでも心の中で生き続ける,というのは文字通り真である,と.というのも,残された人の心的表象ももちろん死んだ当人の一部であるから(ごくごくわずかな断片ではあろうが).

アマゾンに行くとデネットやクラークを危うく衝動買いするところだった.デネットとか日本語で買うよりもだいぶ安いもんねえ.おっといけない,今ある本を消化しなくては,と思い直した.『解明される意識』はとりあえず読んだてことにして,えっと,次は何を読もう.

読みにくいものと読みやすいものの平行でいこう.
Sellars/Pinker
Rorty/Churchland
この二本立てをメインとしていこうかな.