HakuTouGin

年來自分が考へた叉自分が多少實行し來りたる處世の方針は何處へ行つた。前後を切斷せよ、妄りに過去に執着する勿れ、徒らに將來に望を屬する勿れ、滿身の力を込めて現在に働けというのが乃公の主義なのである。                      「倫敦消息

2004/02/09

T先生の現象学レポートのネタを借りてくる.T先生の本を買って帰ろうかと思ったが,もういい加減現象学にはいらちきているので,二度と読まないだろう,ってことでもったいないから図書館で何か代替になるものを探してみる.で,借りてくる.

千田義光,2000『現象学入門』放送大学.
クラウス・ヘルト,浜渦辰二訳,2000『20世紀の扉を開いた哲学—フッサール現象学入門—』九州大学出版会.

中身はどうだろう.今週中にとりあえず仕上げないと.

 T先生の話は判りやすいし,多分かなり頭のいい部類の人だろう.そして今学期授業を受けれたのはラッキーだったのかもしれない.それでも,全く現象学のスタンスに同意できない.話を聞くと怒りというかいきどおりが胸で逆巻く.忸怩たる思いを抱きながら毎度授業に出ていた.フッサールのやっていることはおかしいが,やりたかったことには同意できる.しかしもはや今の現象学者が何をやりたいのか判らない.今後ハイデッガーやメルロくんなんかを気散じに読むことはあるだろうが,まともにつきあうのはなさそうだ.

俺が若いからこう思うのだろうか.この不和は本質的だと思うのだが.